中米の多くの地域に被害をもたらしたハリケーン「スタン」の爪痕を見るに、
自然の行いとは、全く予測が付かず、手なずけることも出来ず、その中にあっては人のいのちなど本当に弱々しいものだなあ、としみじみしてしまった。
私が泥の運び出しを手伝っているパストーレスという村も、死者こそ出ていないが多くの家が泥の中に埋まってしまっている。現在、ボランティアとその家の家族が力を合わせて泥を毎日運び出してはいるが、その成果が拝めるのは当分先の話かも知れない。
泥に流され家を、財産を失う、なんて悲しくてやり切れないだろう。
それでも、親子が力を合わせて泥を運び出すその姿を見ていると、災害の前には無かった強い絆を垣間見るような気がする。
泥の中に埋まったサトウキビ畑はもう蘇ることは無い。けれど流れ込んで来た泥の上に、いつかまた緑が芽吹く日が来る。
そう思うことができるなら世の中はまんざら悲しいだけでは無い。
↑仕事はいくらでもある。
↑毎日顔を合わすコロンビア人のネフタリと。
↑韓国料理中毒進行中。
↑「ペンション田代」の皆さんにもお世話になっています。