雪になりそびれたような雨がブエノスアイレスに降りしきる。「冷たい梅雨」と言ったところです。
昨日のアルゼンチン対セルビア・モンテネグロの試合。今さら語る必要もありませんが、ブエノスアイレスでは試合後、優勝が決まったかのような騒ぎがありました。オベリスコ(方尖塔)の前にたくさんの人が集まって大騒ぎをする一幕もありました。本当に優勝してしまうと、もっと大変なことになるんだろうと思いますが。
最近サッカーのことで宿の老人たちとも話す機会が多いです。とりわけ昔、イタリアはボローニャでプレイしたこともある(真偽不明)シリア人のロベルトは、親切にいろいろと教えてくれます。
失礼な話、いつもニコニコと笑ってチューチューとマテ茶を飲むロベルトを「ちょっとボケてるジイチャン」と思っていたのは、完全な誤解だったようです。老いてもなお枯れぬ知識の泉。そういうのを「老人」と呼ぶのでしょうか。
そのロベルトが最近しきりに、
「日本へ帰りなさい。」
と言うのです。その理由はいろいろとある(私の怠け者っぷりが大きいのか??)んでしょうが、
「君の故郷へ帰ったときに気づく、自分自身の間違いもあるんだからね。」
てな感じの話です。彼自身、遠いシリアからやってきた人間です。自分自身の若いときと私がダブって見える時でもあるのだろうか?と思ったりもするんですが、それ以上の追求に対しては、またいつものニコニコチューチューのロベルトに戻ってしまいます。
ロベルトに言われるまでも無く帰る日は少しずつ近づいています。帰ってからの課題と帰るまでの課題に頭を悩ませる時期がすでに始まっていることの暗示かも知れません。
↑「エル・スエーニョ・デ・トドス」。「みんなの夢」ってことです。誰に強制されるわけでも無し、人々が盛り上がれるのはなんにせよ素晴らしいな、と思うのです。
↑みんな空色と白が大好きです。
↑大量得点で余裕のチョリパン屋大将。メッシの「とどめ」は効きました。