宿で荷物の整理をしていると、住人ルイスが部屋に遊びに来る。
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エクアドルで買ったパナマ帽を見つける。
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かぶる。
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自分に似合う形にいろいろと変えてみる。
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破る。
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逃げる。
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アホー!
「逃げる」は嘘ですけど…まあ逃げたようなもんです。部屋を出てくときに泣きそうな顔で、
「あとでちゃんと縫うからね。ゴメンネ。」
って言ってましたけど、約束守ったためし無いかも。第一、破れたパナマ帽って縫って直せるんでしょうか?まあ、パナマ帽にはいろいろと楽しませてもらったので、ここで破れて使えなくなったとしても、「いいかな。」って思います。というのはあんまり本心ではないですが、それよりもルイスには、数日後に迫った大きめのコンサートを成功させてもらいたいです。頑張れルイス!
ここ数日、世話になった人たちにお礼を言って歩くので大忙しです。こういう作業はいやだないやだな、と思いながらも、猫のように完全礼儀無視で飛び立つと、非常に悪い印象を残すではないか、という虚飾も多少混じった作業に従事しています。
それと昨日は、お寺の役員を務めてくださっているダニエルさん(ベストキッドではありません)と一緒に夕食に出掛けました。男2人っきり、水入らずでとことん飲み…たかったんですけど、私の声が今あんまり出ないのと、病み上がりのお酒ですぐに出来上がってしまったので、ブエノスアイレスにしては早めのお開きとなりました。それでも、2人でいろいろと真面目な話をできたのは、とてもよかったです、個人的に。
およそ6年前。初めてブエノスアイレスに来たときのこと。ひょんなことでお寺に辿り着いた私は、ダニエルさんのお母さんとお会いしました。同郷のよしみからか、非常に私を気に入ってくださり、それが私にとって今でもブエノスアイレスを居心地良くさせている最大の理由であったりします。言わば「ブエノスの母」ですね。
ゆえに、亡くなられたのが今でも残念です。残念で仕方が無いです。
ただ、亡くなられたからこそ私は、「もう1度ブエノスアイレスを訪れよう。」と心に決めた、んだと思います。不思議ですね。そしてその後、1度ならず2度までもブエノスに再来したわけです…。
↑平日でも賑わうフロリダ通り。自己中心的人間が多いので歩きにくいこと極まりない、です。