昨日は飲まされてつぶされました。
本日は、7月の集会のときに、腰痛で寝込んでて来られなかった「O」さんのところに行くことにしてました。Oさんは私と同じ宗派のお寺の出身で、ひけらかすようなことは決してされませんが、非常に深い知識の持ち主なのです。
Oさんの家までの片道1時間の道のりを詳しく教えてもらうために、午後お寺に寄ったのですが、Oさんの腰がまだずいぶんと悪いので行かないほうが親切だ、と止められてしまいました。なんでも腰を治すために強力な指圧を受け、さらに悪化し、それを聞いた友人たちが見舞いに押しかけ、接待をし過ぎてただいま身動きとれなくなっているとのこと。
心配なのでお寺から電話をかけると、声はすこぶる元気そうなのでホッとしました。別れの挨拶を会って言えなかったことをひどく残念がっておられて、こちらが逆に恐縮です。
お体に障るのですぐに電話を切ろうと思っていたんですが、意外にもOさんは長話を始めてしまい、自分でも収拾がつかなくなり…まあ私もお説教しているときによくありますが、勢いづいて話し過ぎ、着陸地点を見失ってしまった、というやつです。
2時間ほどOさんのこれまでの人生についての貴重なスピーチを聞かされて、もうこの電話は一生終わらないのではないだろうか?と思っていたところ、ようやく話が無事終了しました。
「仏さまによろこばれる人になれ。」
その最後の言葉は、Oさんを知っている人ならば誰でも胸を打たれたろう、と思います。
ありがとうOさん。
宿に帰っていると、宿の前のチャカブコ通りでコンサート直前のルイス氏と遭遇しました。今晩でかいテアトロで歌う歌手なのですが、手には晩ごはんの材料を持ってました。どんな国でも、どんな仕事でも同じようなことが言えるんでしょうが、この国でも音楽家の8割以上が音楽だけで飯を食ってはゆけないそうです。だからルイスはビクトリアホテルなんかに軟禁されてるわけです。私語だとは思いますが、「ビッグ」になってもらいたい。そう思います。
コンサートまであと2時間。楽しみです。
↑仏さま。よろこんでますかね?
↑ビクトリアホテルの廊下。