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スペイン語の単語学習
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個人旅行
from ホテルマニア
2005年 11月 04日 ( 1 )
エクアドル(2)
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なぜキトはこんなに寒いのだ?
と思ってたら標高が2800mもあるらしい。
道理で寒いわけだ…。

数日前の晩、寒い寒いキトをバスで脱出し太平洋側へ向かった。愛しのパナマ帽に会うためだ。
ターミナルでヒピハパ行きのバスを探すと1日1便しか無いことが分かった。幸いにもその出発時刻に間に合ったので急いで飛び乗る。
「何時間かかるの?」
と聞くと、愛想の良い運転助手が、
「すぐだよ。」
とハキハキと答えてくれた。

海までは軽く300キロはある。道が良いからあっという間に着いてしまうのだろうか。そこら辺グァテマラとは違うんだなあ。早く着くと夜中なので宿の心配もしなくては…。
など考えている内に、いつしか眠りについてしまった。

ヨダレを垂らしながら目を覚ますと、外はもう白んできていた。…バスは尚元気に走り続けていた。

…9時間以上走ってますよアナタ!
なにが「すぐだよ。」ですか!
とは言え、宿代が浮いたのは非常に助かった。

ヒピハパに到着したのは朝6時過ぎ。田舎らしく早起きして動き回っている人が多いのに安心した。
で早速聞き込み開始。
1人、2人、3人と聞き込みを続けて、これは間違いないと思ったのは、ここヒピハパではパナマ帽は作られていないということ。
誰だ~ガセネタ教えたのは!

途方に暮れながらカフェで甘い甘いコーヒーをすすっていると、店の主人が話し掛けてきた。
カクカクシカジカでヒピハパに来たものの、夢破れて途方に暮れてるわけですよ、という旨を伝えると主人が、
「それならモンテ・クリスティ行ってみたらいいよ。」
と教えてくれた。

モンテ・クリスティ…。そう、パナマ帽について調べていた時に確か目にした名前だ。ネットで検索して初めて知ったことだが「パナマ帽」と呼ばれていながら、そのほとんどがパナマ以外で作られている。有名どころではメキシコのメリダ、そしてエクアドルのモンテ・クリスティとクエンカ。日本が輸入しているパナマ帽のほとんどがエクアドル産と言っても過言ではないらしい。

そのモンテ・クリスティはいったいどこにあるんですかご主人!?
と聞くと、
「ここからバスで15分だよ。」
その時、都合の良いことにそっちに向かうバスがカフェの前を通りかかった。「渡りに船」というやつですね。

15分後、ラテン世界では珍しくモンテ・クリスティに到着していた。
しかし気掛かりなことが1つ。
モンテ・クリスティを訪ねたのは11月2日のことなのであるが、その日は「死者の日(恐らくカトリック)」といって、日本でいうところの「お盆」あたるような行事がいとなまれていた。そんな時決まって営利活動をほとんどしなくなるというラテンの律儀で困った性格を最近よく心得ている私は、
「もしや今日は皆さん祝日で休みになさってるんではないだろうか?」
と当たりそうな不安を抱えて内心気が気でなかったのである。片道9時間バスに乗って、目当ての店がお休みでは泣くに泣けない。

しかし驚いたことに、モンテ・クリスティの町に軒を連ねる帽子屋は朝早くから元気に営業していた。
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感激しながら何軒もハシゴをしていて気付いたことは、ここモンテ・クリスティの職人達は、ナチュラルな商品作りに相当なこだわりがあるということ。1人の職人の作品を見ても、気分なのかポリシーなのか分からないが、全く同一の色・形に仕上げられてあるものは無いように思えた。それは世界にただ一つの品であるということで、所有者にとってみれば嬉しい限りなのだが、そうなると選択肢が多すぎて、どれを選んだらいいのか分からなくなってしまう。特に私のような「隠れ超A型人間」にとっては非常に悩ましい問題となった。
まあ実のところは即決めに近かったんですがね…。

沢山の商品の中に埋もれていても自分を呼んでいる、待ってくれている商品に出会うことがある。私はそんな商品と巡り会う機会の多い、思い込みの激しい人間なんである。

帽子の山の中から「これぞ!」という2点を選び出し会計をお願いすると、これがなかなか高くウン十ドルと言ってきた(エクアドルの通貨はUSドルなんです)。
「ちょっとマケてよ。ほらだってこんな所にシミが付いてるよ。」
とケチを付け例の如く値下げ交渉に入るわけだが、敵はなかなか手強くほとんど値段が下がらない。
自分で作っているものだけに商品に対して強い誇りがあるのだろう。確かにそれだけ払う価値があると私も最初から思っていたし。
そうしてポケットの中から札を取り出し数えてみると…

足りない。

50ドル札だと思っていたのは、なんと20ドル札だった。
これ以上マケてくれないところまで下げさせておいて、その上更に30ドルもマケてくれとは私にはとても言えない。というかそんなテクは無い。
仕方無いので、
「ここら辺にATMある?」
と聞くと、
「無い。隣町のマンタまで行かないといけないよ。」
とのことだ。聞けばそのマンタまで往復で1時間弱…。選択の余地は無く、泣く泣くマンタ行きのバスに乗る。

※読んで下さっている方へ
「ダルいなあコイツ。」
と思われていることでしょう。

やってる本人はもっとダルいんです!!
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30分ほどしてマンタ着。最寄のATMの場所をを聞き、そこへ向かうと置いてあるATMはVISAカード使用不可。本気で焦ったが、その近くにて別のATMを発見。今度は無事お金を引き出すことに成功。
旅行中はこんな些細なことでも感激することが出来るんです。私だけですかね?

ホクホクしながらマンタのメインストリートを歩いていると、ほのかに良い香りが…。
「これは…もしや!?」
と香りの方向に向かって走ってゆくと…
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そこに広がるのは、海ですよ海!
目の前にでっかい太平洋が広がっていました。
その時私はまさに日本の反対側から太平洋を拝まさせていただいていたわけです。その久々見る大洋は、
なんとも冴えない海でした。ゴメンナサイ、ほんとに冴えない海だったんですよ。
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冴えない海に冴えない男がたたずんでいても絵にならんので、さっさとバスに乗り再びモンテ・クリスティへ。

お金を払い無事パナマ帽を手に入れた私は、数時間後長旅で痛む尻を擦りながらキトに舞い戻ったのだった。夜のキトの寒さは身に応えたが、満足感で心は温かかった。
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今、私の部屋には2つのパナマ帽がある。1つは親友に、1つは自分へのご褒美にしようと思っている。
こんな様子を見られると、欲の深い坊さんだなと思われるかも知れない。
確かにそうなのである。
私は人一倍欲の皮の突っ張った人間だという自覚がある。それはそれでどうにも変えられぬまま30年も来てしまった。
けれど、それゆえにこの文章中には出てこないところで今回も沢山の人からの「親切」という縁に会うことが出来た。
これから先パナマ帽を見るたびに、かぶるたびに私は思い出すことだろう。

忘れてしまうことは情け無いが仕方の無いこと。
しかし、このパナマ帽がいつの日かまた、この旅行のことを、出会ってきた人々の親切心を思い出すための手がかりとなってくれれば、それは本当に良い買い物だったと言えるのではないだろうか。

と自己正当化気味に、やたらと長い文章を終えさせていただきます。



それから、
現在旅行の計画に難しいトラブルが発生しております(そうでもないか?)。近いうちに改めてお知らせしたいと思います。
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by na1jp | 2005-11-04 04:19 | エクアドル共和国
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