「無職僧侶」はなんかおかしいが、観光ビザで来てるし、別に給料をもらうつもりで手伝いしてるわけじゃないので、やっぱり無職だ(笑
よく、
「お坊さんって税金納めなくって良いんですよね?坊主丸儲けですよねえ~。」
とキラッキラッした目で言われることがある。
「職業坊主(しょくぎょうぼうず)」という言葉はあまり良い印象を与えない。が、坊主は今や1つの職業として認識されている。にも関わらず、坊主は一銭も税金を払っていない、とほとんどの国民が誤解しているのではないだろうか。
それは大きな誤りです。
ちゃんと所得税納めてますから。確定申告してますから!
と声高にスクランブル交差点の真ん中で叫びたい今日この頃だが、後のことが怖いのでボソッと自ブログでボヤくに留めときます。
聖徳太子が仰ったように、敬うべき仏法の「三宝(さんぼう)」は、
「仏(ぶつ:ブッダ)」
「法(ほう:ダルマ)」
「僧(そう:サンガ)」
なのであるが、「僧伽(さんが)」というのは僧侶だけでなく、仏教徒全体のことを意味する。もちろん僧侶は僧伽の中心に位置し、仏法の護持発展のために尽力し続けなければならないわけで、そこら辺は商売抜きで心血を注がねばならない、と私も少しばかりは思っている。そんなことだから、今や職業と認識されていながらも、
「坊さんは職業じゃねえっ」
と叫んでみたいことも無いことは無いのだが、各種申し込み手続きなどで、
「ご職業は何ですか?」
なんて聞かれた日には、
「あ、オレ僧侶っス」
などと間の抜けた声で答えてしまったりする。そんな自分がたまらなく嫌いだ。