「通夜に行って下さい」
と依頼があった。フッフッフ、私もとうとう必要な人間になってきましたよ。
本日はブエノス郊外の「ブルサコ」というところまで行ってきた。昔、さんまが司会の「あなたの夢叶えます(だったっけ?)」という番組で、信心深いお婆さんが出ていて、
「1回行ってみたい」
と思っていた場所なんですよね。
夕方、寺に行ってフル装備で出陣。ブエノス唯一の邦字新聞社「らぷらた報知」の車に乗せられて走ること小1時間、ブエノスしか知らない私にとってはあまりにもアルゼンチンでは無い「ブルサコ」に到着しました。
既に式の準備は整っていたので、テンポ良く…というか自分のテンポに誘導しつつ式を営む。私、これでも本当に僧侶なので、出来はともかく仏事においては何でもこなします。皆、珍しいモノを見るような目で見ているので、出来る限り分かりやすく、且つ退屈しないテンポで式を勤めました。
それでも、
「日本語が難しい2世、3世が多いこの環境で、果たしてどこまで理解してもらえただろうか」
という不安は消えることがありません。もちろん、そういう心配は日本で僧侶をしていても感じることで、先哲たちは私以上に骨を折ったことだろうと思います。ともかく、1つの法要を無事終えることができ、一安心しているところですが、明日の朝きちんと起きて、学校に行けるかどうかというのが更なる不安です。