宿題の中でも「作文」は苦手です…。
日本語で文章を考え、それをスペイン語に直してゆくと、やたらと長く、遠回しな文章になる。語彙力も無いしね…。
短い作文が完成できず酸欠状態になって、深呼吸しに屋上に上がると、頭の上にはきれいな星空が広がっている。といってもブエノスは都会なんで、たいして見えない…。それでも、南半球ゆえに逆さまになったオリオン座くらいは見える。
ガラパゴスで7泊8日のクルーズに出ていた時、夜になると同室のバルセロナ出身のオヤジ、フランセスが甲板で星のことをいろいろと教えてくれた。彼は地中海でツアーを手掛けている船のキャプテンでした。
「あれが1つの目印だな」
といって「シリウス」の探し方を教えてくれたのが、もうはるか昔のことのようです。
「バルサに来るなら訪ねて来い」
と言って空港で分かれた。ゆけるなら本当に訪ねたいと思っています。願っているが、けれど先のことは誰にも分からない。
この世には、人の手で変えられるものなど本当はなにも無い。最初に「結果ありき」なのですが、その結果を知らぬがゆえに人は不安にもなるし、希望に胸ふくらませたりする。私もその中の1人です。
そんなことを考えながら空を見ていると、フランセスに会うまでにもう少し話せるようになっておきたい。そんな気持ちが起こってくる。迷ったり凹んだりすることも多いけれど、沢山の目印が私に道を示してくれているうちは、もう少し頑張らなくては。